「裏金議員を原則公認へ」「裏金議員一部は非公認」…これはそれぞれ10月4日と7日に全国紙の新聞の一面です。
衆議院議員の解散総選挙が迫る中、自民党の候補者のうち裏金議員を公認するか否かを巡る内容の記事です。
私の印象としては、この展開は裏金に関係のない議員が裏金議員を公認するとその煽りを受け、総じて沈没しかねないと反発したものではないかと推察しています。
考え方がどこかの時点で変わるのは“ない”話しではありません。また世論を尊重したとすれば言い訳も立つでしょう。ただ、朝令暮改の動きを見せられると将来の展望も見通せない政治になるのではと不安感を覚えます。
私はこの度の解散総選挙は特に重要だと思っています。
この30年を振り返るとどうでしょう。私たちの生活は豊かになったでしょうか。老後に不安のない社会になったでしょうか。その答えは少子化という問題が如実に表していると私は考えています。今年の春闘は大きな賃上げとなりましたが、このところの物価上昇で私たちの資産価値は確実に下がっており生活への不安感は変わらぬままです。
その上でこれまで政治家が絡む不可解な事象は幾つあったでしょう。納得がいく説明責任が果たされた場面はあったでしょうか。国の舵取りをするのは相当の覚悟と苦労があるとは思いますが、透明性や責任のある言動があまり見受けられなかったのは非常に残念でした。
今回の選挙では、国民に正直に向き合い、日本経済の発展そして日常生活に不安のない社会を目指し誠実に働いてくれるのは誰か、今まで以上に目を凝らす必要があると考えています。
…と勝手なことばかり申しておりますが、兎にも角にも有権者の皆さんにおかれましては選挙に行って、各々思いを投じていただきたくお願い申し上げます。
