2月19日(水)、中空知水道企業団において、議員研修会が行われました。
対象者は構成する滝川市、砂川市、歌志内市、奈井江町から選出された議員=中空知水道企業団議員です。
研修の主たる目的は、「水道事業経営戦略・令和7年度見直し案」の説明で内容は令和10年度までの収支予測を立てながら合理化や計画的な施設改修を推進し、水道事業の安定的な運営を図ろうとするものです。
資料説明の中で一つとても気になったのが水道料金のことです。企業団としましては従前の約束事として令和12年度までは料金は引き上げないとされていますが、その先は給水人口の減少や昨今の物価高及び施設老朽化に伴う改修費用等を考慮すると、大幅な引き上げが必要となる可能性もあるという内容でした。
私を含め各方議員からは、給水人口が減少し収益が下がること、施設改修が遅延する恐れ等を危惧し、公平性を鑑みて各世代が少しずつ負担してもらうような仕組みをとり料金の増減幅が緩やかになるよう措置すべきではないかとの意見が多数ありました。
もちろん昨今の物価高騰のことも考慮して直ぐに料金を引き上げることは好ましくないとする意見もあり当然に頷けるものであります。当然にそうすべきという思いもあります。ただ私は先送りをして状況が悪化してしまったときの反動がとても怖いです。
例えばジュースが東京も札幌も砂川も同じ価格なら、どこも同じと人の移動は少ないでしょう。しかし、水道は水道法により市町村が運営することとなっていることから、その際、砂川市の水道料だけが極端に上がるとなると移住定住はおろか都市部への人口流出が激しくなるような気がするのです。(ジュースは我慢できても水はそういう訳にはまいりませんので)
いずれにしましても水道事業は最も重要な行政サービスの一つであり、まちづくりに大きく影響するものと考えます。そういった観点から今後、給水人口はもとより企業や商業施設の動きによる給水量、施設・設備の更新期、保有資金のあり方、国の支援など多角的な視点をもって料金の設定及び事業の安定を図っていただきたいと思います。
今だけを良くして、これからの子育て世帯や子どもたちに負担を大きく寄せるとするやり方は非常に無責任で政治がやるべきことではないと思っています。勝手な意見を並べてご批判も多々あるかと存じますが、いつの世代も暮らしやすい地域であること、そして社会保険料等の増加が見込まれる子どもたち・次の現役世代のことに想いを馳せ一緒に考えていただければと願う次第であります。
