一昨日は大雪に見舞われましたが、日が差すと春が徐々に近づいていると感じます。
このところ1週間ほど砂川を離れるなどバタバタしてしまい、ホームページ更新もすっかり間が空いて申し訳ありません。
今回は1月28日から30日にかけて創生会と合同で新潟県見附市及び新潟市へ行政視察に行ってまいりましたので、その内容についてお知らせいたします。
【スマートウェルネスみつけ(見附市)】
新潟県見附市は新潟県の中央に位置し、人口は約3万8千人、世帯数は約1万5千世帯です。行政面積は77.91㎢とほぼ同じです。
市町村合併の議論も進められましたが単独の道を選択され、以来、人口減少や高齢化に伴う社会保障費の負担増への備えや地域の活力を創出するための事業により注力し「スマートウェルネスみつけ」と銘打ち様々な取り組みを行っています。
スマートウェルネス事業においては「健幸」という言葉を構想の基本に据え、「食生活」「運動」「生きがい」「健(検)診」を4本柱に掲げて展開しています。
主だった点を申しますと、「運動」では歩数計アプリを導入し、歩数に合わせて溜まったポイントを市内で使える商品券に交換できるようにしたり、また「生きがい」では中高年向きの交流事業を多彩に用意しているのも特徴的でした。
このほか、医療機関や福祉施設等の都市機能の集積、子どもたちが放課後や休日に自由に利用できる“遊びと学びの場”(プレイラみつけ)の設置、町内会同士の助け合いの仕組み、行政職の地域サポーター登録(地域の活動員)など事業費(予算)を含め多様な仕掛けがあり大変参考になりました。
なお、見附市はまちの賑わいや住民の健康を意識したコンパクトかつ機能的なまちづくりを進め、平成29年に第1回コンパクトシティ大賞(最高賞・国土交通大臣表彰)を受賞されています。
【見附市学校給食センター】
見附市の視察では併せて同市の学校給食センターの運用についてもお話を伺ってまいりました。
見附市では市内13校の給食調理を一元化する新給食センターの建設に着手する際、全国では恐らく初となる、民間事業所の一部利用を導入しました。
これは学校給食の調理時間外を有効活用しようとする取り組みで、現在、給食調理の委託事業所が空き時間に自社用として食料品の加工製造をしています。施設管理や衛生面についてはある程度導線が分けられており、また基本的に一社なので問題はないということでした。なお事業所の利益については干渉せず、あくまで施設利用料として歳入を受けている状況でした。
色々と補助金や予算のことも勉強してきましたが、こういった手法は今後の福祉サービス(配食等)にも繋げていける可能性もあり感心させられたところです。
【い~てらす(新潟市)】
新潟市では、子育て支援策の一環として、子どもの成長や母(父)子支援にも特化した施設「い~てらす」を視察してまいりました。
「い~てらす」は新潟市が設置し民間事業所が運営する、いわゆる公設民営で運営されています。
施設は0歳から小学生を対象として造られ、内部は年齢に合わせた遊び方ができるよう様々な遊具が揃っていたほか、イートインコーナー(食事提供はなし)や授乳室、おむつ替えブースなどが完備されています。
また、満1歳から未就学児の一時預かりも実施しており、保育園や幼稚園を利用しない保護者等から大変好評を得ているとのことでした。
運営にあっては誕生会等の開催など色々な工夫も見受けられ、さらに外には遊具が並ぶ公園も隣接していることもあって、利用者は年間約10万人にもなるそうです。
スタッフの方の「雪の多い地域なので冬の子どもたちの居場所として大変有効に活用されている」というお話が印象的で、我がまちにも実現しないものかと考えさせられました。