2023年11月一覧

■仲間づくり「子ども会議」~いじめを考える

 11月28日(火)、公民館で「子ども会議」が開催され、ちょっと覗いてきました。

 子ども会議は、“いじめのない学校づくり”を基調に、子どもたち自らが話し合い考える場として例年行われているものです。

 今回の会議では、市内小中学校と砂川高校から25人の児童・生徒が集まり、各校の取組の報告、5つのグループに分かれての協議と発表を行い、最後に行動メッセージを決定しました。

 行動メッセージは、各グループとも相手のことを良く知ることが大切としながら交流が重要とした内容でまとめられたことを踏まえ、最終的に共通メッセージとしてこのように ↓ なりました。

「自分から積極的にコミュニケーションをとろう!!」

 会議は、いじめに対する意識や、それをなくそうとする子どもたちの強い意志が伝わり、とても良い内容だったと思います。

 あくまで主観ではありますが、今はインターネットの普及により、子どもたち自らが色々な情報を容易に得ることができる時代です。故に豊富な情報量をもって敢えて被害者を装ういじめなど、巧妙で狡猾なやり口になっていることが想像されます。いじめは被害者と加害者がコロコロ入れ代わりやすいというのはこういうことだと思います。

 そのため、SNSを利用した学校以外でいじめが発生する状況も相まって、いじめの実態を正確に把握し対処するのは本当に難しくなっていると感じます。ですので、そういう行為をしてはいけないという未然防止的な指導がより重要にあると思います。例えば企業では、どれだけ有能な人物であっても、その者がいじめ行為により何人もの社員を休職や退職に追い込み生産性を下げるようなことがあれば、結果的に大きな損失を伴います。つまりいじめは会社や社会にとっては不要なものであり、その行為に及ぶ者は必要ないと解釈されるかと思います。そういう考えから、いじめ行為は自身にとって非常にマイナスであることを十分に認識してもらいたいと思いますし、また、今は誰しもがスマートフォンで情報を発信できる時代ですので、動画配信で拡散されればその影響は計り知れないことを理解して欲しいと思います。

 いじめ案件は複雑で対応も極めて難しく、偉そうに口で簡単に言えるものではないと認識しておりますが、いじめは時折報道にもあるとおり、取り返しのつかない事態をも生じてしまう極めて悪質な行為ですので、学校現場ではしっかりと注視・指導いただきたいと思いますし、学校のみならず社会が地域が深い関心を寄せながら日常的に注意するなど、子どもたちの成長を見守っていただけたらいいなと思う次第です。


■水道の管理・運営を考える

 11月25日(土)、札幌市で開催された“自治講座”に参加し、道内の水道事業の現況や今後の事業運営に関わる課題について講義を受けてきました。水道事業に関しては中空知広域水道企業団議会議員の選任を機に、特に関心を抱くようになり、今回は勉強の一環として受講した次第です。

 なお、砂川市の水道水は滝里ダムの貯水を資源に中空知広域水道企業団(浄水施設)より供給されており、加えて滝川市・歌志内市・奈井江町にも給水されています。

 講座の内容をご紹介しますと、北海道は “1人あたりの管路(導水管・送水管・配水管)延長が7.6mとなっており全国平均の6.1mと比して約25%長く、その分費用負担が大きくなっています。さらに施設や設備の老朽化に伴う更新費用が、今後の負担を押し上げる可能性も懸念されています。

 また一方で、給水人口は平成29年度・約519万人でしたが令和50年には約273万人と予想され、給水収益も1,080億円程から610億円程と6割程度まで減少する見込みとなっていました。

 この状況下において、地方公営企業法では“地方公営企業の経費は当該地方公営企業の経営に伴う収支を充てなければならない”とありますので、人口減少が進む地域では必然的に経営が厳しくなります。つまり、単純に1人あたりの単価が上がり、水道料金の負担が増えていく可能性が十分あると想定されます。

 講座では、これらの状況に加え水道事業等に従事する職員の減少及び高齢化にも言及し、今後の安定した運営を図るため、施設規模の縮小やコストの低減、広域連携や民間連携などを考察しながら将来ビジョンをしっかり立てることが重要としていました。

 人口減少に伴って中空知水道企業団の運営もいずれ厳しい局面を迎えると思います。今後は、将来像を見据えつつ状況に応じた柔軟な経営戦略の見直しも必要かと考えます。

 過疎化が進む地域と人口規模の大きな街では格差が広がっていくでしょう。個人的な思いとしましては、水道法には「水道事業は原則として市町村が経営する」とありますが、安定した水道事業と水道料金の平準化を図るため、道が事業主体となる方法を模索・検討いただけないかなと思っています。

 水道事業に関しては今後もしっかり注視して参りたいと存じます。

講座の様子


■会派の行政視察

 11月15日(水)から16日(木)にかけて、「創生会」並びに「市民クラブ」合同で行政視察を実施いたしました。(現地には14日(火)午後10時に到着)

 なお、創生会は水島議員、多比良議長、山下議員、伊藤議員、石田議員の5名で市民クラブは中道議員、鈴木議員と私の3名で構成しています。

 視察は徳島県内の3市町を訪問し、徳島市「ふるさとワーキングホリデー」、神山町「まるごと高等専門学校」、美馬市「人生100年時代~アクティブシニア」について色々とお話を伺って参りました。

 それぞれやや長文になりますが要点についてご紹介いたします。

①徳島市「ふるさとワーキングホリデー」

 徳島市の「ふるさとワーキングホリデー」は1~2週間の期間設定で、市内事業所での職業体験や居住体験を通じて他県等からの移住・定住に結び付けようとするものです。特徴的なのは農業体験など多くの市町村が行っている競争率の高い設定を避け、市の伝統工芸や特産物の生産に関わる就労を主として行い、また期間中は観光地巡りやイベントなど地域の方との交流を深める機会があることです。

 移住・定住への成果はなかなか顕著に表れていませんでしたが、その後、参加者が毎年地域の方に会いに訪れたり、また、参加者が地元で周囲に徳島市の魅力を発信するなどといった、経済的効果への発展に期待でき、“まるごと地域を体感する”やり方に感銘を受けました。

 移住・定住に関してはこういった手法も有効のように思いますので、常任委員会等を通じて働きかけていきたいと考えます。

徳島市での研修の様子
徳島市議会議場も案内いただきました

②神山町「まるごと高等専門学校」

 神山町の「まるごと高等専門学校」は、本年4月に開校した5学年制の私立の学校です。同校は、校舎は新築ですが旧町立中学校を学生寮に改修し再利用しているということで視察してきました。

 学科は「デザイン・エンジニアリング学科」とし、進学や就職はもとより、ものづくりをコンセプトに起業家を目指すプログラムが組まれています。開校したきっかけは人口減少対策として町が光ファイバー等のインフラ整備を充実させたことを機に様々な縁や繋がりがいい方向に進んだことによるようです。募集定員は40人ですが、全国各地から399人もの応募(願書提出)があったとのことでした。

 なお、町は旧校舎の無償譲渡などの支援を行っていますが、基本学校経営には関与していなとのことでしたが、人口減少や少子高利化への対策として期待しており、今後何らかの支援があるかもしれません。いずれにしましても今後は成果など注視したいと思います。

神山町での研修の様子
学生寮に改修した旧中学校

③美馬市「人生100年時代~アクティブシニア」

 美馬市では、人生100年時代に向き合う施策として「美と健康のまち推進プロジェクト」を令和4年にスタートさせました。厚労省では2007年生まれの子どもの半数は107歳まで生きるという研究もあるとしており、健康寿命を延ばすとともに、高齢者が長く社会に参画することを目標に、生涯活躍を掲げ「小星ベース」という名称の活動拠点施設を新築しています。施設では6人の職員が配置され高齢者の軽運動や活動の場の情報提供等(ホームページにきめ細やかな情報提供の工夫もあり)を行っています。その中で特徴的だったのは「美」に対する意識です。地元の美容師の方やネイルサロンからの専門職を講師に招き、女性はもとより男性用の美容教室を行っている点でした。はっきりと目に映る効果はこれからと思いますが“きれいになる”→“出かけたくなる”→“活動的になる”という点に着眼したところに感心させられました。

 なお、砂川市同様に美馬市内の各地域で「いきいきサロン」も行われており、それが要因とは断定できませんが今年度は介護保険料が下がったそうです。

小星ベース内での研修の様子
小星ベースの事務局の様子

④脇町を訪問・散策しました

 美馬市を訪問した際、脇町(2005年に美馬市と合併)に寄りました。

 脇町は、砂川市で冬の風物詩として行われている「街頭もちつき」の発祥となった地で、地元の「もちつき保存会」の方とお会いし、“うだつの町並み”を散策しました。江戸時代?明治時代?を思わせる、映画セットのようなきれいな街並みにはとても感動しました。

 砂川市の街頭もちつきの由来は、砂川市郷土研究会の資料を拝見しますと、明治32年、石狩川での木材の流送等に関わり、四国の阿波から木場職人が砂川に出稼ぎに来られ、その際、脇町出身の方々がふるさとを偲び、餅をついて無償でふるまったのがきっかけとありました。

 なお、出稼ぎに来られた木場職人により、明治35年に砂川木挽工場が操業し、これが後のサンモク工業に発展したとのことです。

 今回の視察は砂川市の歴史の一部を知る機会としても、とても勉強になりました。

脇町「うだつの町並み」
うだつの町並みは400m以上あるそうです

■砂川小学校開校130周年記念セレモニー

 11月17日(金)、砂川小学校の開校130周年を記念したセレモニーが同校体育館で挙行されました。

 式典は、開校130周年記念協賛会の松原会長のご挨拶で始まり、アトラクションとして現在の児童たちが出演する130年の歩みを振り返るビデオが上映され、また、芸能集団「乱拍子」の公演もあり、華やかに開催されました。

 砂川市は今年で開基133年となることを考えますと、砂川小学校はまちの歴史とともに歩んできたのが分かります。

 私の調べたところでは、砂川小学校の児童数のピーク時は昭和24年の2,677人でした。なお、この年は中央小学校が688人の児童数をもって開校しています。また翌年には豊沼小学校が児童数480人で開校。分校がなければ昭和25年は3,469人が一つの学校という状況になっていました。

 ちなみに現在の砂川小学校の児童数は196人。時代の流れとともに随分と子どもたちが少なくなりました。かつて多くの子どもたちがいた時のような、多様な教育活動の推進や様々な個性に触れる機会、そして切磋琢磨できる環境が難しくなってきている状況を踏まえますと、義務教育学校はしっかりと期待に応えられるよう整備して欲しいと考えます。

松原協賛会会長のご挨拶
歴史を回顧するビデオ上映
元気に拍手する子どもたち

芸能集団「乱拍子」の公演

■一気に冬景色

 土曜日から降り出した雪で市内は一気に冬景色になりました。

 今年の秋は比較的、暖かい日が多かったせいか、秋らしさをあまり感じないまま直ぐに冬になった気がします。今年は暖冬というニュースも見て、降雪が遅くなるかなと期待しましたが…この時期雪が降るのはいつもどおりとしても、ちょっと多すぎますね。

 雪を見ると今年も除雪が始まるなと気が重くなります。

 道路の除排雪に触れますが、特別豪雪地帯の砂川市にとってはこの行政サービスはとても重要です。また、これは老若男女問わず全市民を対象としたサービスです。

 雪はいずれ融けるのも…というのも理解しますし、燃料費高騰や人材(除雪車両の運転手)不足もあり多少の我慢や協力は必要とは思いますが、救急車両の通行や事故や怪我の防止のこともあり住民生活の安全・安心を考慮した万全なサービスが求められると考えます。

 ただ、雪は同時に市内全域でほぼ等しく降りますので、除雪処理はどうしても時間差が生じ平等性を確保するのは非常に難しいところがあります。排雪時の車両確保も大変で行政側も苦慮していると推察しますが、先述のことを踏まえしっかりと対応に努めて欲しいと思います。

 いずれにしましても年末年始も関係なく、夜中に出動する除雪車両の運転手の皆様には本当に感謝です。

11月13日の朝の気温。寒くなりました。
8月24日の朝の気温。こんなに温度差が…

■砂川高校部活動支援基金造成パーティー

 11月9日(木)、地域交流センターゆうにおいて、同窓会主催の「砂川高校部活動支援基金造成パーティー」が開催され出席してきました。

 高校の部活動は“いわゆる部活動離れ”もあるかと思いますが、少子化の影響もあり、部員数の減少から廃部を余儀なくされたり苦しい運営が続いているという話しも聞きます。

 一部新聞紙では、道内の高校野球部では過去最高の35校が合同チームと報道されており、練習はもとより移動手段も含め大変なようです。

 砂川高校は現在、「野球部」「サッカー部」「陸上部」「ソフトテニス部」「バスケットボール部」「バレーボール部」「バドミントン部」「卓球部」「柔道部」「弓道部」が活動しておりますが、部活動は高校の魅力の一つとして大事な要素でもありますので、充実を図ろうとする今回の企画はとても良かったと思います。

 パーティーではOBの方をはじめ多くの方が訪れ、同校の吹奏楽局の演奏や砂川ブラススタイルの演奏が披露されました。生徒たちの演奏する姿や部活顧問の先生方のお礼のご挨拶は心に響くものがありました。

 

吹奏楽局の演奏
砂川ブラススタイルから楽器の寄贈がありました

会場内の様子。多くの方が来場しました


■「おくやみ窓口」の記事がありました

 11月8日(水)の北海道新聞・朝刊で、読者投稿の欄に本市の「おくやみ窓口」について感想が寄せられていました。 

 投稿者は、旭川市の主婦(60歳)の方です。

 内容は『「おくやみ窓口」ありますか』と題して、「大変な手続きが短時間で終えることができた」との高評価と受け取れる記述があり、「すべての市町村にこの窓口があればいいな」と締めくくられていました。 

 こういった評価は職員の励みにもなると思いますし、非常に嬉しい気持ちになりご紹介させていただきました。 

  なお、本市の「おくやみ窓口」は令和3年5月、新庁舎への移転時に開設されましたが、今日まで約750件の相談を受けているとのことです。

市が発行している手続きハンドブック


■令和5年度「議会懇談会」

 11月7日(火)、市役所2階大会議室で「令和5年度 議会懇談会」を開催しました。

 懇談会は“午後の部(15時~)”と“夜間の部(18時30分~)”の2部構成とし、今回は「義務教育学校」「駅前地区整備」「人口確保対策」「子育て支援」の4つのテーマに絞り、それぞれグループごとに意見交換を行いました。

 午後の部は19名、夜間の部は23名の参加があり、それぞれのグループでは忌憚のない活発な意見や質問が交わされました。

 私は「義務教育学校」のグループ担当でしたが、懇談を1時間程度という設定では短い印象を受け、不完全燃焼となった参加者もいるのでは…と申し訳なく感じております。

 いずれにしましても、各グループとも貴重なご意見や要望が寄せられ、大変有意義な時間となりました。しっかりと市政へ反映できるよう努めなければと改めて使命感を抱いたところです。

 今回、ご参加くださいました参加者の皆様、そして周知用ポスターの掲示にご協力いただいた事業所等の皆様には心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 (日程が折り合わず参加できなかった方には大変申し訳ありませんでした)

 なお、お寄せいただいた意見等は、整理が済みましたら「議会だより」などでお知らせいたします。

夜間の部の様子

■駅前地区整備の実施設計が完了

 先日、駅前地区整備の実施設計の見直しが完了し、その概要が示されました。

 今回の見直しは、バリアフリー対応エレベーターの設置に加え、新たな民有地の取得(9月定例市議会で補正予算可決)に伴うもので、主な変更点は次のとおりとなっています。

 〇施設北側の整備内容の変更

 〇バリアフリー対応エレベーター1基を追加

 〇広場面積の拡充

 〇思いやり駐車場の位置の変更

 同施設は商工会議所が移転し、起業・経営相談の場を用意するほか、催事による賑やかさの創出、市民の交流促進、ちょっとしたデスクワークや憩いの場の提供など、一定の役割や目的はもちつつ基本的には気軽な利用を重視し縛りを少なくした自由度の高いものとなっています。

 供用開始は令和7年4月を予定しています。

 施設開放後は積極的に利用いただければと思います。

★現在示されているパース(イメージ)は次の画像のとおりです。

正面からの外観
夕暮れ時の外観
今回の見直しによる北側外観
施設内の様子

■令和5年度「市政功労者表彰式」

 11月3日の「文化の日」、地域交流センターゆうで市政功労者表彰式が、厳かな雰囲気の中で挙行されました。

 令和5年度の表彰者は、特別功労者1名、市政功労者7名、貢献功労者1名、永住功労者123名でありました。ご功績の内容につきましては、市広報またはホームページでご確認いただければと存じます。

 永年にわたり“まち”の発展に尽くしてこられた皆様には心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。


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